腎臓病の食事について

なぜ食事療法が必要なの?

体を守り、しかも腎臓のはたらきを保持するには、必要な栄養をとり老廃物の出る食事をさけることが大切です。 腎臓の働きに合わせ、老廃物のもととなるタンパクの量をひかえましょう。

 

栄養素のゆくえ

  体の中でのはたらき 最終的に
糖 質

  • エネルギー源となる
  • 体の各機能を調整する
  • 二酸化炭素(炭酸ガス)
  • 脂 質

  • エネルギー源となる
  • 二酸化炭素(炭酸ガス)
  • たんぱく質

  • 骨や筋肉をつくるなど
  • エネルギー源となる
  • 二酸化炭素(炭酸ガス)
  • 老廃物
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    どんな食事療法が必要なの?

    • 何を食べてもよいのです。ただし量を調節し、自分にあった食べ方を身につけ、少しでも長く続けることが大切です。
    • 食事の種類を選び、量を調節して、腎臓の負担を軽くすれば、残された働きをある程度まで守ることができます。
    • ひとりひとり、目標は異なります。
      病気の種類や腎臓の働き、体の大きさ、性別、活動量などにより、医師のアドバイスを受けながら、体の状態にあった食事療法を十分に理解し実行しましょう。
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    腎不全の食事療法の基本

    タンパク質の量や種類を腎臓の働きにあわせて調節します。
    • タンパクのとりすぎは腎臓に負担をかけます。
    必要なエネルギーをとります。
    • エネルギー不足になると、体のタンパクが壊され老廃物が増えます。
      逆にエネルギーをとりすぎると、肥満や動脈硬化になりやすいので、
      ほどよく食べましょう。
    むくみや高血圧があるときは、塩分や水分の量を制限します。
    • 塩分は1日7gを目安にして下さい。
      例えば
    • みそ汁 1杯 約2g
      梅干し 大1個(10g) 約2g
      塩鮭 1切(60g) 約4g
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    毎日の食事にどう取り込むの?

    タンパク質を抑え、エネルギーを確保するための工夫
    • 卵類、魚介類、肉類は1日にとる目安量を決めておきましょう。
      (卵は1個まで、魚や肉は1食に1品まで、など)
    • 砂糖をたくさん使っている菓子類の食べ過ぎをさけ、
      でんぷんや炭水化物を積極的に使いましょう。
      ※タンパクはご飯やパンなどにも入っているので、食べ過ぎには注意しましょう。
    • 油を使った料理を献立に加えましょう。
      (揚げ物や炒め物、ドレッシングあえ、など)
    • 間食を利用しましょう。
    • お米やうどん、そばなどは、無タンパク、低タンパクに成分調整した食品を
      使いましょう。
      (はるさめなどのでんぷん製品、低タンパク米など)
    • 高エネルギー補助食品を使いましょう。
    • 少ないタンパク量でも、ボリューム感のある盛り付けで満足度をあげましょう。
      ※タンパクのとりすぎは、同時にその中に含まれるカリウムやリンの過剰摂取につながります。

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    塩分をへらすための工夫
    • 塩分量の多い食品はひかえましょう。
      (漬物やつくだ煮、塩蔵食品、練り製品、肉加工品、インスタント食品、 レトルト食品など)
    • 醤油やソースなど塩分の濃い調味料はかけるより、つけるようにしましょう。
    • レモンなどの柑橘類や酢、香辛料を活用しましょう。
    • 1品に重点的に味を付けるなど、塩味に メリハリをつけましょう。
    • 調味料は目分量をさけ、計量して使うようにしましょう。

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    その他の注意

    次のような工夫が必要な場合もあります。

    カリウムを抑えるには

    • 生の野菜や果物は適量にしましょう。また、缶詰の果物を活用しましょう。
    • いも類、野菜は茹でこぼしたり、水にさらす工夫をしましょう。
       (特に多く含まれているもの:じゃがいも、 里芋、ブロッコリー、 ほうれん草、 春菊など)

    リンを抑えるには

    • 特にレバーの食べ過ぎに注意しましょう。
    • 牛乳やチーズなどの乳製品はひかえましょう。
    • 加工食品はさけましょう。
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    もとの病気により気をつけるポイントが異なります。

    糖尿病性腎症

    規則正しく、血糖値をみてエネルギーは糖質と脂質を中心にバランスよく確保しましょう。

    砂糖やお菓子などの糖は血糖値を急激に上げるため、好ましくありません。

    また油はエネルギーアップに欠かせませんが、使いすぎると動脈硬化などを招きます。

    1日のエネルギー量を等分して、なるべく同じ時間に食べましょう。

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    慢性腎炎

    タンパク制限は肉類、魚介類などの質の良いタンパク食品をとり入れ、決められた1日の量を守りましょう。

    必要以上の制限は体力を低下させるので注意しましょう。

    塩分量は状態にあわせて通常1日7g以下に抑えましょう。

    ただし、ある程度の尿量がある場合はそれに合わせ、増やすことができます。

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