血液透析について

血液透析HDとは

HD(血液透析)とは、Hemodialysisの略です。

血液透析では、血液を体外に取り出し、ダイアライザーと呼ばれる透析器(人工腎臓)に通すことによって、血液を浄化します。

体内にたまった尿毒症の原因物質や老廃物の排泄、 血液中のNa(ナトリウム)・K(カリウム)・Ca(カルシウム)といった電解質と 酸性・アルカリ性のバランスの維持、体液量の調節を代行し、血液を浄化します。きれいになった血液は、再び体内に戻されます。

血液透析の概略図において、患者さんにとって特に大切なシャントとダイアライザーについて、簡単に説明します。

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シャント

血液透析は、血管に針を刺して血液を連続的に透析装置とダイアライザーへ取り出す必要があるため、簡単な手術により、一般に利き腕ではない方の前腕の動脈と静脈を皮下でつなぎ合わせて、シャントと呼ばれる血液の取り出し口を作ります。

手術によりシャントを作ると、動脈から静脈に大量の血液が流れて、皮下にある静脈が一部膨らんできます。 透析を行う時は、太くなった皮下の静脈に針を刺して血液回路と接続して透析治療を行います。 非透析日や透析治療前であれば入浴もでき(透析治療後の当日の入浴は禁忌)、シャント管理に気をつけて上手に使えば半永久的に使用できる場合もあります。

シャントは透析患者さんの命綱でもあり、とても大切なものです。

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シャント管理と注意点

  1. 手術後数日は、手術部位を圧迫しない。腕や手首を締めつける下着は着ない。
  2. 一日に一度は、シャント音(ザーザー音)を確認する習慣をつける。
  3. その後も、サポーター、腕時計などシャント部を縮めつけるものはつけない。
    血圧測定もシャントのない腕で行う。
  4. シャント部は清潔に保ち、傷つけたり強打したりしないように気をつける。
  5. 透析終了時の止血は、できるだけ止血ベルトを使わず自分で押さえて止血する。
  6. 次の症状が現れた場合は、至急クリニックに連絡してください。
    • 以前よりシャントの音が弱くなった。
    • 痛み、発赤、腫れがある。
    • シャントの血管が硬くなった。
    • ザーザー音ではなく、ドクンドクンと脈を打つ感じの音に変わった。
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ダイアライザー

血液と透析液が接して老廃物が除去される部分をダイアライザーといいます。 ダイアライザーは、人工の膜でできた細い管が約8000〜2万本も束ねられて構成されていて、その膜は腎臓の糸球体に似た機能を果たします。その細い管の内側は血液が流れ、外側は透析液が流れ、血液と透析液が膜をはさんで体に必要なものと要らないものとを拡散と濾過により物質交換する仕組みで、血液を浄化しています。

ダイアライザーの何万本もの膜をすべて広げると風呂敷1枚くらいの大きさになります(約0.8〜2.5u)。


ダイアライザーのイメージ図

 

※ダイアライザーのイメージ図(左図)

血液が通るところのピンクの部分(人工の膜)は図では1本ですが、実際には約8000から2万本あり、その外側に透析液が流れることで、血液を浄化しています。

BUN(尿素窒素)・Cr(クレアチニン)・UA(尿酸)などの尿毒素やK(カリウム)・P(リン)などの電解質はダイアライザーの穴を通って透析液中に、アルカリは血液中に拡散されます。
赤血球・白血球・タンパク質など体に必要なものはダイアライザーの穴を通らない仕組みになっています。


この治療を続けるために、週2〜3回通院しなければなりません。

1回の透析には3〜5時間が必要です。腎臓は24時間フルに働いていますが、血液透析では、治療の時間も効率も限られており、腎臓の働きを十分に代行することはできません。したがって、薬の服用だけではなく、食事や運動など日常の生活にも工夫が必要になります。

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