透析医療の支援経験と今後の展望

要旨

東日本大震災では透析医療の分野において積極的な支援活動を行ったが、課題も多く残された。その経験からの課題や以降の取り組みについて、支援に参加するボランティアの視点と、支援をコーディネートする災害対策本部(日本臨床工学技士会 災害対策委員会)の視点から今後の展望も含めて紹介する。
・東日本大震災の支援活動
活動内容として、視察活動や被災地で働く医療スタッフ向けの支援物資の供給、医療現場への人的支援として支援ボランティアの派遣が行われ、私は視察と支援ボランティアに参加した。
 しかし、津波被害や原発被害など事前に想像もできなかった甚大な被災であったことから、派遣者・災害対策本部も都度の手探り的な活動であった。
・東日本大震災の経験から始めた災害対策
災害支援・災害対策への育成と啓発を目的として、臨床工学技士および他の透析医療スタッフに向けた災害対策研修会の開催と支援マニュアルの作成を行った。
・透析医療における今後の災害対策への展望
迅速な情報収集が今後の支援活動に大きく関与すると考え、47都道府県に災害情報コーディネーターの配置(完了済み)と、先遣隊に類似した派遣システムの配置を画策中である。