透析用監視装置への熱交換器装着による透析液組成の変化について

目的

当院では、2012年12月より透析用監視装置(以下、コンソール)全台へ熱交換器を装着することで透析排液により透析液を加温するシステムを構築し、消費電力の軽減をはかっている。今回、コンソールに熱交換器を装着した場合の透析液の各組成へ影響について検討した。

方法

熱交換器を未装着のコンソールと装着したコンソールにおいて、透析液温度を33.0℃、36.0℃、39.0℃に設定し、@コンソール入口、A熱交換器、ヒータ後のメーカ指定のサンプリングポートより透析液を5回ずつサンプリングし、 SIEMENS社製ラピッドラボ348EX血ガス分析装置により透析液濃度を測定した。
測定項目は、pH、PCO2、HCO3、Naである。また、コンソールは東レ社製TR−3000MAを使用した。

結果

熱交換器未装着/装着時のpH(平均値)は、33.0℃では7.319/7.323、36.0℃では7.257/7.257、39.0℃では7.233/7.234であり、PCO2はそれぞれ45.1/45.2mmHg、55.1/51.6mmHg、55.1/54.4mmHg、HCO3は22.6/22.5mmol/L、22.2/22.5mmol/L、22.8/22.5mmol/L、Naは138/138mmol/L、139/139mmol/L、139/139mmol/Lであった。

考察及び結語

熱交換器を装着したコンソールでは、供給装置から送られた透析液が熱交換器で加温され、その後コンソールのヒータで適正な温度に加温されるが、未装着の場合は、コンソールでの直接加温となる。この違いでは透析液の各組成濃度に変化がないことが確認された。