コンピュータによる透析管理システムの構築(1996年)

目的

透析装置内部のCPU制御化が進む一方で、近年、安全管理や業務の効率化、そして透析のquality upをコンセプトとした複数の透析装置を同時に管理するコンピュータ透析管理システムの普及の兆しある。しかしメーカごとの異なった通信プロトコルの装置の混在する透析センターでのコンピュータ一元管理化は行われていない現況にある。

我々は1991年より東レ社人工透析管理システム(以下DIMCS)を導入し、依頼透析データの一元管理の有効性を報告してきた。今回、新たに他メーカの装置データをDIMCSに内に構築し、システムの拡張性、また電子カルテへの可能性など近未来的展望を含め報告する。

方法及び対象

システムの構成は以下のとおりである。

SONY製 NEWS 3870,Centre Com 800,D‐SCAN NS-2012A
透析監視装置 東レ:TR-230(20台),TR-321(2台) 日機装:DCS-72(1台)
自動血圧計 COLIN:BP-103i(22台) NeXTStation:PC9800

検討項目は、

  1. クライアント・サーバ方式によるデータベースの積極的な利用法。
    1. 透析中のイベント検索による透析評価。
    2. 透析チャートの試作
  2. 他メーカの装置データをDIMCSに構築する。
  3. コンピュータ化の問題点を明らかにする。
結果

DIMCS内で構築されているデータをパーソナルコンピュータ上で任意の発想で容易に処理が可能となり、透析治療全体の評価が可能であった。また、透析チャートも容易に作成できた。

他社の装置データもDIMCSで一元管理が出来た。

結論

DIMCSをサーバとすることで自由なデータ処理が可能となった。他社装置とのリンクにより最も重要な一元管理が可能となり、透析装置の通信プロトコルの標準化が今後の重要な課題である。

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