血液透析によるβ2-microglobulin(BMG)の除去原理の検討(2006年)

目的

polysulfone dialyzerによるBMGの除去が、拡散・逆濾過・吸着のいずれかによるものかを検討する。

方法

拡散の関与については、低分子溶質の分子量と総質量移動係数(Ka)の関与からBMGのKaを推定し、実測値との差から評価した。逆濾過の関与は、透析液を対向流から平向流に変えた際の、クリアランス(Kd)の変化から推定した。吸着の関与は、除去量の計算値と透析排液中への回収量との比較から割り出した。

結果

BMGのKaの実測値は推定値を上回り、その30%以上が拡散以外の原理によると思われた。対向流から平向流への変更でKdは2%減少し、逆濾過の関与は約7%と推定された。除去量と回収量の差は24mgで、除去量の13%に相当した。

考察と結論

BMGの除去原理は、拡散以外によるものが30%以上あると考えられた。これは逆濾過と吸着のみで説明できず、一旦吸着されたものが一部透析液に流出すると想像された。

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