透析装置の警報音に関する研究(2005年)

目的

医療機器の警報音は国際電気標準(IEC60601-2-16)で規定され、透析装置もこれに準拠している。しかし透析室に数十台の装置が設置される今般の運用環境では警報音が壁などに反響し異常装置の特定が聴覚のみでは困難な場合があり、音源とは異なる方向へ向かうスタッフも少なくない。今回我々は透析装置警報音の指向性の問題点及び透析室の音響環境を把握し、警報音の易認性に関して知見を得たので報告する。

方法

検討項目は、

  1. 各種透析装置の前面、左右側面、背面の警報音圧計測を行い指向性の検討。
  2. 当院及び関連施設での通常透析時の警報音圧計測による易認性の検討。
  3. 装置前面への音源装置等の改良による易認性の検討。
結果及び結論

各機種全てIEC基準65dBを満たしていたが、警報音開口部が背面にあり、警報音圧は前面65.4dB、左側面66.2dB、背面71.7dB、右側面67.5dBであった。通常透析時における警報音の易認性は建築構造や材料等の影響を大きく受け、音源を前面にすることで向上した。

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